遺言執行(
遺言の執行)とは、どのようなことを言うのでしょうか?
遺言執行の流れについても見ていきます。
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遺言執行とは
遺言執行とは、
遺言の内容の実現に必要な行為のことです。
遺言を実現しなければ、被相続人(
遺言を書いた本人)の意志が尊重されません。
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遺言執行者とは
遺言執行者とは、
遺言の内容を実際に行なう人のことを言います。
遺言執行者は次の方法で決められます。
・
遺言書で指定する
・
遺言書で
遺言執行者を選ぶ人を指定する
・家庭裁判所に選任してもらう
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遺言執行の流れ
遺言執行者が
遺言を実際に行なう際の流れについて、順を追って見てみましょう。
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遺言内容の通知
まずは
遺言の内容を直ちに相続人へ通知します。
■財産目録の作成
遺言を書いた本人の財産目録をつくり、相続人へ渡します。
財産目録を作るには、財産を証明する権利書などを集めて調査しなければなりません。
■遺産の分配
相続の割合や遺産分割の方法を指定し、実際に相続人へ遺産を分配します。
■不動産の明け渡し、登記移転の請求
相続財産である不動産に不法占有者がいる場合は、不動産の明け渡しや登記移転の請求を行ないます。
■相続人以外への遺産の引き渡し
相続人以外への分配について
遺言書に書かれてある場合は、その通りに遺産を引き渡します。
■認知の届け出
婚姻関係がない人との子供への
遺言がある場合は、戸籍の届け出をします。
■相続人の廃除
遺言書に相続人の廃除について記載がある場合は、相続人の廃除を家庭裁判所へ申し立てします。
ちなみに「廃除」とは、被相続人への侮辱などの理由により相続人の相続権をはく奪することです。
▼まとめ
遺言執行は被相続人の意志を尊重するために大切な行為です。
遺言執行についての疑問や質問があるかたは、
行政書士さくら法務事務所まで、お気軽にお問い合わせください。